アレッポの石鹸
産地は、シリア地中海
産地のシリアは地中海に面し、原料となるオリーブオイル、ローレル(月桂樹)オイルの原産地であり、また地中海からの風と砂漠の熱風が出逢う場所。乾燥した空気のもとで石鹸を熟成させるという製法は、この地方の風土を生かしたものなのです。そんな石鹸の名産地であるアレッポを代表する石鹸メーカー、アデル・ファンサ社でつくられているのがこのアレッポの石鹸です。
この石鹸は三昼夜じっくりと釜で焚いた後、ひとつひとつ積み上げられて熟成されるのを待ちます。最初は表面は緑色ですが、1〜2年の熟成期間を過ごすうち、徐々に飴色に変わってゆきます。それゆえに、外側と中身の色が違う、独特の姿になります。
アレッポの石鹸 原料はオリーブオイル
オリーブオイルは、オレイン酸を多く含み人の肌の脂肪酸と良く似た組成をしています。そのため汚れを落としつつ脂肪酸を補うという2つの効果があります。これが洗い上がりのお肌に滑らかな潤いを残してくれるのです。また、ビタミンEをはじめとするさまざまなビタミンを豊富に含んでいます。
アレッポの石鹸 手間をかけた頑固な手法
アレッポの石鹸は、古くからの伝統的な手法を頑固に守り抜き、釜で3昼夜もの間熱を加えながら練り上げます。オリーブオイルはゆっくりと石鹸になっていくのです。シリアではこの過程をクッキングと呼び時には口に含み、味を見るようにして作っていきます。料理をするように丹精を込めて作られているのです。もちろん添加剤や合成香料は一切使用していません。
時間をかけてじっくり乾燥
出来上がった石鹸は、風通しの良い室内で自然乾燥にさらされます。初めは深緑色の石鹸の表面が、乾燥するにつれて徐々にアメ色に変わっていきます。この内部の鮮やかなグリーンの正体であるローレルオイル(月桂樹のオイル)は、西洋では昔から薬用に使われており、強壮・健胃・殺菌などの効果があります。
また洗髪に使えば頭髪の成長を刺激したり、フケを止めるのにも効果があると言われています。この石鹸の内部ではゆっくりとした反応の熟成が進んでいるのです。この熟成期間は、2〜3年が最適と言われています。現在、ようやく理想と言われる2年乾燥の輸入が可能になりました。このように肌にも環境にも優しい石鹸ですから、浴用だけでなく洗髪にも安心して使えます。
敏感肌
赤ちゃん アトピー性皮膚炎の方も安心
アレッポの石鹸は洗い上がりも肌にやさしく、アトピー性皮膚炎などの方が使っても、洗った後の肌のかゆみや痛みが少なく、成分がオリープオイルですので、安心して使えます。
アレッポの石鹸で髪を洗う?
アレッポの石鹸で「髪を洗う」と聞くと、「エッ固形石鹸で・・・」と思う方もいらっしゃるでしょう。
髪の毛もお肌と同じタンパク質。なめらかな潤いを残してくれることに変わりありません。
特に「エクストラ40」はローレルオイルがタップリと使われていますから、その香りとサッパリ感は格別です。
力を入れずに、頭髪の上で滑らすように回してみて下さい。きめ細かな泡が立ってきます。
なかなか泡立たなくても、2度洗い目には立ってきます。そして、頭皮を指先でマッサージ。
すすぎは大切です。丁寧に。髪の毛のキューティクルなどを損なうことなく洗えるので、髪が本来持っている自然のツヤを与えます。
髪の毛がすでに傷んでいる方の場合(主に髪が細くなってます)、すぐに本来の状態になれず、石鹸が髪になじむまで、しばらくかかることがありますが、ぜひ続けてみて下さい。
きっとツヤのある髪に戻ることと思います。
アレッポ石鹸へのこだわり
毎年10月に収穫されるオリーブのできによりその年の石鹸のできに大きな影響を及ぼす。プライド高きアレッポの石鹸職人たちは、オリーブのできが悪い年には石鹸も作らないといいます。
じっくり3昼夜も火にかけ練り上げる。もちろんアレッポ職人たちのじきじきの手で。これをクッキングと呼び、時には職人たちは味を見るため口に含むそうです。
乾燥と熟成に3年。自然乾燥させ、まるで酒を熟成させるがごとく寝かせる。アレッポの石鹸職人たちはここでもこだわりを見せる。真中のグリーンはオリーブとローレルのグリーン。乾燥が進むにしたがって色が茶色に変化してゆく。熟成の証拠である。
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